心晴れーしょん

いろいろ書いていきます。メインはポケモン。個別の育成論はリンクからどうぞ。

カミラッシャカイナ構築(チョッキカイナのススメ)

(最初に)

シーズン3お疲れ様でした。初めてのパラドックス環境でしたが、なれたらだいぶ楽しかったです。
最終レートは1819、最終順位は5278位でした。
 僕は社会人ポケ勢なのですが、2月末の仕事が忙しすぎてあまり潜れなかったのが心残りです。最後の連勝を考えるともう少し順位伸ばせたかなぁ。
 今回はカミラッシャカイナがすごく使い心地がよかったので今回構築記事を書こうと思いました。ちなみにシーズン2はレートが雲散霧消したのでなかったことになりました。HDチョッキカイナの使い心地を伝えたい記事です。

PTコンセプト

「セグカミラッシャにつられてきたやつをテツノカイナやスカーフサフゴでぼこる。」

セグカミラッシャはいわゆる対面選出ですが、HDチョッキテツノカイナを添えることでHBヘイラッシャと併せてサイクル構築として機能するようになります。HDチョッキカイナはセグカミラッシャへの対策ポケモンやはやりのジバコイルなどに強いのがとてもよかったし、セグカミラッシャは初手の出し負けのリカバリーが効きづらい&対策が進んでいたので、そこのカバーができるようになったのがよかったです。

セグレイブは飾り

(PT詳細)

セグレイブ@たすき(じめん)

いじっぱりAS
 つぶて つらら きょけん じしん
 セグカミラッシャが強いと聞いて構築を組み始めたのでとりあえず入っていた。物理受けに優秀なポケモンが多いので環境的に少し厳しかったような気もする。ただこいつがいるとヘイラッシャやミトムなどの物理受けの選出を強制できるのが強かった。PTとしてみがわり、襷持ちに対する答えがほしかったのでマスカーニャ入りやキノガッサ入りなどに投げていた。いかさまダイスのほうがいいかもしれないが、ハバカミとの対面でテラスを切らずに勝てるたすきも捨てがたい。

ハバタクカミ@めがね(草テラス)

139(68)-x-76(4)-173(140)-161(44)-205(252+)
ムンフォ シャドボ エナボ サイコショック
・C252ハバカミのシャドボ+珠ダメを耐える。
・ハバカミミラーで勝ちやすいように最速。

 セグレイブを受けにくる水テラスキョジオーンとヘイラッシャを殺したいので草テラス。草テラスじゃないとHP満タンヘイラッシャのあくびまもるやウェブタで負ける。基本選出のカイナもラッシャもテラスが要らないので、わりとテラスを切らないまま終わることもあった。体力満タンのH振りヘイラッシャをメガネテラスエナボで吹き飛ばせるのがうれしい。ABオボンならテラスなしでもかなり入る。ちなみに甘えてボルチェンしてくる水ロトムはメガネテラスエナボ確定で飛ぶ。とてもうれしい。
 一方で裏にカイリューがいるときはゴーストのままいたいのでテラス切るのは慎重に。
 PTのエースなので基本的にこいつのムンフォorシャドボの圏内に入れるようにサイクルを回していく。命の珠用の調整をしているが、打ち分けをしたい場面がありつつも反動が痛い場面も多いので悩みどころ。

ヘイラッシャ@残飯(草テラス)

わんぱくHB
 ウェブタ じわれ あくび まもる
 相手のセグレイブやガブリアス、イダイナキバなどがこいつがいないとどうしようもなくなるので採用。ミトムで使っていた時期もあったが、テラスしないとセグレイブが見れなくなるのがよくなかったのでヘイラッシャに戻した。胞子に抗うための草テラス。
 ヘイラッシャを倒しにくる特殊受けにあくびで交代を強要させたいのであくびまもるで採用した。相手を削って裏のハバカミ圏内に入れたいのでウェブタは確定。あと1枠をどうするか悩んだが、ビルド挑発コノヨザルを殴らずに処理できる地割れにした。地割れはいくらでもリカバリーが聞く暇なときに打つ技であり、「当てなきゃ負ける」という状況に追い込まれて打つ地割れはよくない。できれば打たずに済ませるのが最良。ゆきなだれが欲しい場面も多かった。地震はあったらジバコに強いが、ジバコにはカイナを後投げできるのでウェブタで十分だった。

テツノカイナ@チョッキ(かくとう)

249(156)-187(76+)-129(4)-×-120(252)-73(20)
ドレパン ボルチェン ヘビーボンバー じしん
H:あまり A:11n D:ぶっぱ S:ミラーやドドゲザン対策にちょっとS

有利対面を作った際に、だいたい裏からでてくるのがヘイラッシャなのでボルチェンを入れて交代していく。ヘビボンはフェアリーを消し飛ばす用だったが、胞子へど爆モロバレルに対してヘビボンで殴り合って勝てたのは感動した。
 調整はかなり適当に配分したので改善の余地あり。これぐらいAがあるとかなり打ち合いに強くなるのがうれしかったが、役割的には慎重HDベースにしてメガネテラスムンフォを耐える=襷ハバカミのムンフォ2耐えくらいまで振ったほうがいい。
(HD調整案) 245(124)-175(116)-129(4)-×-132(252+)-72(12)

 この枠はジバコイルと悩んだが、次の理由によりカイナになった。
・少し数を増やしていた鋼テラスサザンドラに強く出られる
・アマガドオーに強い(アマガのとんぼに対して後攻ボルチェンでサイクル有利をとれる)
・ハバタクカミが苦手なドドゲザンに強い
・チョッキセグレイブ相手にテラスタルをお互い切った時に勝てる
ブラッキーに殴り勝てる
・ノーマルテラスカイリューと殴り合える
 逆にカイナはミトムの鬼火が痛いことが弱点になるが、現環境における格闘枠は非常に貴重であり、ハバカミメタをケアするために採用する価値のあるポケモンだったと思う。今回の構築でおすすめのポケモンその1。

サーフゴー@スカーフ(鋼テラス)

165(20)-×-116(4)-180(212)-120(68)-143(204)
ゴルラ シャドボ トリック 気合玉
・CSハバタクカミのシャドーボール最低乱数除いて耐え(93.5%)
・スカーフ込みで最速ドラパルト抜き
・サーフゴーミラーは相手の臆病CSシャドボを確定で耐えて、こちらのシャドボはH4振りサフゴを46.2%で倒せる=テツノカイナのボルチェンなどをサイクル途中で挟むと勝てるようになる

エースその2。相手の鋼の通りがよかったり、テツノツツミがいるとき、ハバタクカミの火力じゃなくてもスイープできそうな時などはこちらをエースに据える。臆病にしているので鋼テラスゴルラは控えめの時ほど火力がでないのが悩ましいが、ハバタクカミが速すぎるので泣く泣く臆病で。以前のような突然の鋼テラスゴルラでふきとばすのではなく、ヘイラッシャやテツノカイナでしっかりサイクルを回して終盤でのスイープを狙いたい。気合玉はテツノカイナがいない時にサザンドラ対面で打つ技として用意したが、全く打たなかった。選出したら雑に強かったが、前シーズンほどトリックの強みが感じないような気もした。

ガブリアス@隠密マント(炎テラス)

いじっぱりAS
げきりん じしん テラバースト つるぎのまい

 キョジオーンとアマガドオーメタ。配信者が使っているのを見て、隠密サフゴの代わりに採用すると特化していない受け寄りの構築にはかなり強くでられ、構築に攻めの起点が増えた。以前はボディプレ鉄壁キョジオーンやのろいキョジオーンまで考えて隠密サーフゴーにしていたが、あまりにも選出が限られてしまうのでガブリアスにしたらある程度いろいろな構築に出していけるようになった。
 前シーズンからいるクエスパトラ軸に対する回答になっている。相手の初手守るに剣舞さえ合わせられれば、C252ルミコリを2発耐えられるので強かった。リフレクなんて舞えば関係ないのだから。
 ヘイラッシャやラウドボーンがいないとき、つるぎの舞での全抜きが狙えるようになる。特にミトムやアマガでセグレイブを見ようとしている構築に強かった。中途半端な受けを許さないが、ヘイラッシャ・ラウドボーンがきつい。HBクレベース剣舞炎テラス2発で70%の乱数で飛ぶが、格闘テラスタルされたときに自己再生が間に合ってしまうのでうーん…って感じ。純受けループはきついが半受けループは吹き飛ばせるポケモン。今回のおすすめポケモンその2。

(基本選出)

①ハバタクカミorサーフゴー+ヘイラッシャ+テツノカイナ
 一番オーソドックスで強い。エース+2枚クッションの並び。ヘイラッシャのウェブタとテツノカイナのドレパンが思っているより火力があるので、しっかり崩していけるのが強い。
②テツノカイナ+ヘイラッシャ+ガブリアス
 相手に天然持ちがいない時によくする選出。ヘイラッシャへのボルチェンをガブリアスで止められるのが強い。テツノカイナの対面性能がバケモノで、カイナが苦手なガブや地面テラスセグレイブをヘイラッシャバックが安定するため、カイナ先発からスタートすることが多い。ヘイラッシャにジバコやミトムを合わせられたときにガブリアスを投げて起点にするチャンスを作っていく。
③セグレイブ+ハバタクカミ+ヘイラッシャ
 セグカミラッシャ選出。セグカミラッシャ選出があまり強いと思っていないのでほとんどしたことがないけれど強いらしい。

(苦手な相手)

・テツノドクガ…不利対面を作られたときの炎テラスメガネオバヒがどうしようもない
・純受けループ…どんな対面でも基本的に相手の後出しが成立されてしまうので崩しきれずに負ける時が多かった。全体の母数に対してあまり当たらないのが救い。
・鬼火ミトム・ヒトム…テツノカイナの後投げが安定しない。ガブリアスで突破するときには鬼火orドロポン、鋼テラスするしないといったこちら不利の択が発生する。ハバタクカミで事前にどれだけ削れるかみたいなところがある。

(1シーズンを終えた感想)

 自分はあまり有名な並びを使うタイプではなかったけれど、今回は全然構築がまとまらず試しにセグカミラッシャを使ってみた。相手はセグカミラッシャを見るとそれに対する答えを用意した選出をしないといけないので、この有名な並びが相手への選出誘導となってくれていた(と思う)。トップメタの構築を使う利点は相手の用意した対策を無理矢理引きずり出すことができるので、選出が容易になってとてもよかった。
 そしてテツノカイナへの信頼が爆上がりしたシーズンだった。相棒にしたいぐらい強い。4月からは厄災が参戦するので今後もテツノカイナの株は上がり続けると思います。テツノカイナを始めるならイマですよ!!

4400字にもなる駄文を読んでいただきありがとうございました。まだ4桁にしか届かない未熟者ですが、今後も3桁目指して頑張っていきます。