心晴れーしょん

いろいろ書いていきます。メインはポケモン。個別の育成論はリンクからどうぞ。

カミラッシャカイナ構築(チョッキカイナのススメ)

(最初に)

シーズン3お疲れ様でした。初めてのパラドックス環境でしたが、なれたらだいぶ楽しかったです。
最終レートは1819、最終順位は5278位でした。
 僕は社会人ポケ勢なのですが、2月末の仕事が忙しすぎてあまり潜れなかったのが心残りです。最後の連勝を考えるともう少し順位伸ばせたかなぁ。
 今回はカミラッシャカイナがすごく使い心地がよかったので今回構築記事を書こうと思いました。ちなみにシーズン2はレートが雲散霧消したのでなかったことになりました。HDチョッキカイナの使い心地を伝えたい記事です。

PTコンセプト

「セグカミラッシャにつられてきたやつをテツノカイナやスカーフサフゴでぼこる。」

セグカミラッシャはいわゆる対面選出ですが、HDチョッキテツノカイナを添えることでHBヘイラッシャと併せてサイクル構築として機能するようになります。HDチョッキカイナはセグカミラッシャへの対策ポケモンやはやりのジバコイルなどに強いのがとてもよかったし、セグカミラッシャは初手の出し負けのリカバリーが効きづらい&対策が進んでいたので、そこのカバーができるようになったのがよかったです。

セグレイブは飾り

(PT詳細)

セグレイブ@たすき(じめん)

いじっぱりAS
 つぶて つらら きょけん じしん
 セグカミラッシャが強いと聞いて構築を組み始めたのでとりあえず入っていた。物理受けに優秀なポケモンが多いので環境的に少し厳しかったような気もする。ただこいつがいるとヘイラッシャやミトムなどの物理受けの選出を強制できるのが強かった。PTとしてみがわり、襷持ちに対する答えがほしかったのでマスカーニャ入りやキノガッサ入りなどに投げていた。いかさまダイスのほうがいいかもしれないが、ハバカミとの対面でテラスを切らずに勝てるたすきも捨てがたい。

ハバタクカミ@めがね(草テラス)

139(68)-x-76(4)-173(140)-161(44)-205(252+)
ムンフォ シャドボ エナボ サイコショック
・C252ハバカミのシャドボ+珠ダメを耐える。
・ハバカミミラーで勝ちやすいように最速。

 セグレイブを受けにくる水テラスキョジオーンとヘイラッシャを殺したいので草テラス。草テラスじゃないとHP満タンヘイラッシャのあくびまもるやウェブタで負ける。基本選出のカイナもラッシャもテラスが要らないので、わりとテラスを切らないまま終わることもあった。体力満タンのH振りヘイラッシャをメガネテラスエナボで吹き飛ばせるのがうれしい。ABオボンならテラスなしでもかなり入る。ちなみに甘えてボルチェンしてくる水ロトムはメガネテラスエナボ確定で飛ぶ。とてもうれしい。
 一方で裏にカイリューがいるときはゴーストのままいたいのでテラス切るのは慎重に。
 PTのエースなので基本的にこいつのムンフォorシャドボの圏内に入れるようにサイクルを回していく。命の珠用の調整をしているが、打ち分けをしたい場面がありつつも反動が痛い場面も多いので悩みどころ。

ヘイラッシャ@残飯(草テラス)

わんぱくHB
 ウェブタ じわれ あくび まもる
 相手のセグレイブやガブリアス、イダイナキバなどがこいつがいないとどうしようもなくなるので採用。ミトムで使っていた時期もあったが、テラスしないとセグレイブが見れなくなるのがよくなかったのでヘイラッシャに戻した。胞子に抗うための草テラス。
 ヘイラッシャを倒しにくる特殊受けにあくびで交代を強要させたいのであくびまもるで採用した。相手を削って裏のハバカミ圏内に入れたいのでウェブタは確定。あと1枠をどうするか悩んだが、ビルド挑発コノヨザルを殴らずに処理できる地割れにした。地割れはいくらでもリカバリーが聞く暇なときに打つ技であり、「当てなきゃ負ける」という状況に追い込まれて打つ地割れはよくない。できれば打たずに済ませるのが最良。ゆきなだれが欲しい場面も多かった。地震はあったらジバコに強いが、ジバコにはカイナを後投げできるのでウェブタで十分だった。

テツノカイナ@チョッキ(かくとう)

249(156)-187(76+)-129(4)-×-120(252)-73(20)
ドレパン ボルチェン ヘビーボンバー じしん
H:あまり A:11n D:ぶっぱ S:ミラーやドドゲザン対策にちょっとS

有利対面を作った際に、だいたい裏からでてくるのがヘイラッシャなのでボルチェンを入れて交代していく。ヘビボンはフェアリーを消し飛ばす用だったが、胞子へど爆モロバレルに対してヘビボンで殴り合って勝てたのは感動した。
 調整はかなり適当に配分したので改善の余地あり。これぐらいAがあるとかなり打ち合いに強くなるのがうれしかったが、役割的には慎重HDベースにしてメガネテラスムンフォを耐える=襷ハバカミのムンフォ2耐えくらいまで振ったほうがいい。
(HD調整案) 245(124)-175(116)-129(4)-×-132(252+)-72(12)

 この枠はジバコイルと悩んだが、次の理由によりカイナになった。
・少し数を増やしていた鋼テラスサザンドラに強く出られる
・アマガドオーに強い(アマガのとんぼに対して後攻ボルチェンでサイクル有利をとれる)
・ハバタクカミが苦手なドドゲザンに強い
・チョッキセグレイブ相手にテラスタルをお互い切った時に勝てる
ブラッキーに殴り勝てる
・ノーマルテラスカイリューと殴り合える
 逆にカイナはミトムの鬼火が痛いことが弱点になるが、現環境における格闘枠は非常に貴重であり、ハバカミメタをケアするために採用する価値のあるポケモンだったと思う。今回の構築でおすすめのポケモンその1。

サーフゴー@スカーフ(鋼テラス)

165(20)-×-116(4)-180(212)-120(68)-143(204)
ゴルラ シャドボ トリック 気合玉
・CSハバタクカミのシャドーボール最低乱数除いて耐え(93.5%)
・スカーフ込みで最速ドラパルト抜き
・サーフゴーミラーは相手の臆病CSシャドボを確定で耐えて、こちらのシャドボはH4振りサフゴを46.2%で倒せる=テツノカイナのボルチェンなどをサイクル途中で挟むと勝てるようになる

エースその2。相手の鋼の通りがよかったり、テツノツツミがいるとき、ハバタクカミの火力じゃなくてもスイープできそうな時などはこちらをエースに据える。臆病にしているので鋼テラスゴルラは控えめの時ほど火力がでないのが悩ましいが、ハバタクカミが速すぎるので泣く泣く臆病で。以前のような突然の鋼テラスゴルラでふきとばすのではなく、ヘイラッシャやテツノカイナでしっかりサイクルを回して終盤でのスイープを狙いたい。気合玉はテツノカイナがいない時にサザンドラ対面で打つ技として用意したが、全く打たなかった。選出したら雑に強かったが、前シーズンほどトリックの強みが感じないような気もした。

ガブリアス@隠密マント(炎テラス)

いじっぱりAS
げきりん じしん テラバースト つるぎのまい

 キョジオーンとアマガドオーメタ。配信者が使っているのを見て、隠密サフゴの代わりに採用すると特化していない受け寄りの構築にはかなり強くでられ、構築に攻めの起点が増えた。以前はボディプレ鉄壁キョジオーンやのろいキョジオーンまで考えて隠密サーフゴーにしていたが、あまりにも選出が限られてしまうのでガブリアスにしたらある程度いろいろな構築に出していけるようになった。
 前シーズンからいるクエスパトラ軸に対する回答になっている。相手の初手守るに剣舞さえ合わせられれば、C252ルミコリを2発耐えられるので強かった。リフレクなんて舞えば関係ないのだから。
 ヘイラッシャやラウドボーンがいないとき、つるぎの舞での全抜きが狙えるようになる。特にミトムやアマガでセグレイブを見ようとしている構築に強かった。中途半端な受けを許さないが、ヘイラッシャ・ラウドボーンがきつい。HBクレベース剣舞炎テラス2発で70%の乱数で飛ぶが、格闘テラスタルされたときに自己再生が間に合ってしまうのでうーん…って感じ。純受けループはきついが半受けループは吹き飛ばせるポケモン。今回のおすすめポケモンその2。

(基本選出)

①ハバタクカミorサーフゴー+ヘイラッシャ+テツノカイナ
 一番オーソドックスで強い。エース+2枚クッションの並び。ヘイラッシャのウェブタとテツノカイナのドレパンが思っているより火力があるので、しっかり崩していけるのが強い。
②テツノカイナ+ヘイラッシャ+ガブリアス
 相手に天然持ちがいない時によくする選出。ヘイラッシャへのボルチェンをガブリアスで止められるのが強い。テツノカイナの対面性能がバケモノで、カイナが苦手なガブや地面テラスセグレイブをヘイラッシャバックが安定するため、カイナ先発からスタートすることが多い。ヘイラッシャにジバコやミトムを合わせられたときにガブリアスを投げて起点にするチャンスを作っていく。
③セグレイブ+ハバタクカミ+ヘイラッシャ
 セグカミラッシャ選出。セグカミラッシャ選出があまり強いと思っていないのでほとんどしたことがないけれど強いらしい。

(苦手な相手)

・テツノドクガ…不利対面を作られたときの炎テラスメガネオバヒがどうしようもない
・純受けループ…どんな対面でも基本的に相手の後出しが成立されてしまうので崩しきれずに負ける時が多かった。全体の母数に対してあまり当たらないのが救い。
・鬼火ミトム・ヒトム…テツノカイナの後投げが安定しない。ガブリアスで突破するときには鬼火orドロポン、鋼テラスするしないといったこちら不利の択が発生する。ハバタクカミで事前にどれだけ削れるかみたいなところがある。

(1シーズンを終えた感想)

 自分はあまり有名な並びを使うタイプではなかったけれど、今回は全然構築がまとまらず試しにセグカミラッシャを使ってみた。相手はセグカミラッシャを見るとそれに対する答えを用意した選出をしないといけないので、この有名な並びが相手への選出誘導となってくれていた(と思う)。トップメタの構築を使う利点は相手の用意した対策を無理矢理引きずり出すことができるので、選出が容易になってとてもよかった。
 そしてテツノカイナへの信頼が爆上がりしたシーズンだった。相棒にしたいぐらい強い。4月からは厄災が参戦するので今後もテツノカイナの株は上がり続けると思います。テツノカイナを始めるならイマですよ!!

4400字にもなる駄文を読んでいただきありがとうございました。まだ4桁にしか届かない未熟者ですが、今後も3桁目指して頑張っていきます。

【最終4桁】ドラパドドゲザンwithびっくりタイカイデン

ポケモンSVで2回目の構築記事になります。順位は最終6970位というただの4桁でしたが、久々のポケモンを楽しめたので供養として記事にします。

13万位から駆け上がった。途中勝ち貯金が3くらいまで減った

はじめに

前回の構築記事以来、マスターボール級で負け続け、正月時点で13万位まで下がってしまった。どうしたものかとyoutubeで動画を見ていると特殊ドラパ+剣舞ドドゲザンの軸を知った。試しに使ってみると剣舞ドドゲザンの火力がCRAZYだった。総大将1.1倍ですら剣舞珠ふいうちでサザンドラが沈む。HBアーマーガアが吹き飛んだときは脳汁が出た。こいつさえいればアマガドオーを吹き飛ばせると思ったが、1万位前後からアマガドオーが明らかに数が減っていたので、ランク帯による環境の違いをとても感じた。

なにはともかく、この2体をメインに僕の13万位の旅はスタートした。
基本はドラパドドゲザンの並びでドドゲザンが舞う隙を作っていく。
以下構築記事。

(PT紹介)

ドラパルト(電気テラス)@めがね

りゅうせいぐん シャドーボール だいもんじ 10まんボルト
努力値:おくびょうCS

 なんの変哲もない特殊ドラパルト。10まんボルトはドドゲザンが勝てないヘイラッシャを殺せるのがよかった。
 重要なのはこいつが仕事せずに死んでも困らないという点。ドラパルトが1パンされるのは基本的に悪技・ドラゴン技なので、こいつが死んでくれることによって総大将1.1倍でドドゲザンが剣舞できる。あとはふいうちやドゲザンを押すだけ。雑に扱って雑に切っても強い。
 そのため、ドラゴン対面は躊躇なくメガネ大文字を押すようにしている。マリルリがいそうな時はメガネ10万。相手が鋼テラスしてくるならそのままアドがとれるし、ドラパルトがやられても後ろのドドゲザンが舞えるのでどっちでもおいしい。

ドドゲザン(悪テラス)@いのちのたま

ふいうち アイアンヘッド ドゲザン つるぎのまい
努力値:いじっぱり H156 A252 S100
よそからぱくってきた調整。アーマーガア抜きらしい。

ドラパルトを倒した相手をだいたい起点にできる。あとはふいうちを打つだけ。非常にシンプルで強い。1.1倍剣舞ドゲザンでHBアマガが1パンできるといえば火力が伝わるだろうか。veryつよい。
なので構築としてはこいつが苦手なポケモンをどかした後で、ドドゲザンが舞うのが最終目標になる。

サザンドラ(鋼テラス)@ラム

りゅうせいぐん あくのはどう ラスターカノン ちょうはつ
努力値:おくびょうCS

 ドラパドドゲザンの並びに強いのがチョッキセグレイブだったので、チョッキセグレイブに強い(気がする)鋼テラスサザンドラを採用。PT的に催眠やあくびループを抜けれないので、ラム挑発を積んだ。一時しのぎにしかならなそうだが、ドドゲザンが舞う隙さえ作れればいいので、サイクルをずらすという意味での採用。挑発がいろいろなところに刺さるので、かなり強かった。具体的に言えば飛行テラスカイリューをぼこれるのはveryつよい。

イカイデン(氷テラス)@たすき

10まんボルト ボルトチェンジ テラバースト エアスラッシュ
努力値:おくびょうCS

 PTのびっくりテラスタル枠かつ初手要因。ガブリアス、マスカーニャに強い。ゲンガーにもちょっと強い。
 相手のガブリアスが重く、机上論でどれだけ考えてもガブリアスに勝てないと悩んでいたところ、とある配信者がひかえめCSがむしゃら搭載で使っていたのを見て採用。
 10万やエアスラを無理矢理受けてガブリアスがステロを巻いたりしようとしてくるので、そいつらをまとめて氷テラバーストで殺せるのがえらすぎる。どうしても裏がつらいときにはカイリューボーマンダ相手にもテラスを切る。  
 ただ準速だとゲンガーに上を取られるのが嫌だったので最速に。最速にすると相手のマスカーニャの持ち物をチェックできるようになるのがえらい。上からはたきをされてもいいし、たすきならエアスラひるみまで考えるといい勝負ができる。
 初手催眠してくるゲンガーにエアスラを打つと、58%で無償突破できる。(エアスラで怯まずに催眠術が命中する確率が42%)本来ならサザンで処理したいが、不意にゲンガー対面しても悪くない確率で無償突破できるのはえらい。

ケンタロス(ブレイズ)(炎テラス)@ものまねハーブ

インファイト レイジングブル 鬼火 がんせきふうじ
努力値:ようきAS

 鬼火ウルガモスにはドドゲザン・サザンドラが勝てないので採用。炎テラスガブリアスやラムマリルリなどを採用したりしてみたが、テラスを残さないといけなかったり、ギガドレインが重かったりするので何か安定して後投げできないかと考えた結果採用された。ものまねハーブによって蝶の舞をしてきたHBウルガモスにも上を取ることができる上にDまでアップする。最強。ついでに壁張りオーロンゲにも強い。めちゃ最強。
 使ってみて実はドドゲザンやケンタロスにも威嚇と鬼火で後投げが可能なことがわかった。もしかしたら最強ポケモンかもしれないので、もっと耐久に振ってもいいかもしれない。もう少し耐久に振ってスカーフサザンの流星を耐えられるようにしたらサザンサーフゴーという古の並びにも強くなる。電気テラスにしたらサザンマリルリにも強そう。

ヘイラッシャ(草テラス)@残飯

アクアブレイク じわれ あくび まもる

 相手の積みアタッカーを止められるポケモンがほしかった。ラウドボーンは地面テラスセグレイブに勝てない気がしたので、そこまで考慮するとヘイラッシャになった。相手の後出しハラバリーと対面特殊ドラパをじわれ2連当てで突破したのにはさすがに申し訳なかった。やっぱりじわれはどんな無理試合にも1チャン残せるので最強。今回のPTで一番自覚があった。


まとめ

 なかなか面白いポケモンを入れた構築に仕上がったと思う。特にサザンドラケンタロスは単体性能として申し分ないと感じた。タイカイデンは周りを強ポケで固めたら悪くないなと思った。ドラパドドゲザンの形は抜き性能が本当に高かったので、あとの4体を煮詰めてシーズン2にも挑めたらなと思う。
 今回のポケモンをやってみて、相手に型を読まれた時点でテラスタルのじゃんけんが発生したりするので、一方的に殴り殺すテラスタルを仕込む(今回はタイカイデン)だけで勝率が上がるなと感じた。強い軸2体+びっくりテラスタルで無理矢理押し切る形を作りたいので、それこそ岩テラスでウルガモスを殺すとか、昔のめざめるパワーみたいに使うと強いかもしれない。
 あとは順位による構築の変化が顕著だった。なんで同じシーズンでここまで環境の進み方に違いがあるんだとびっくりした。次はもっと情報収集しながら、順位に合わせたPTを使えるようにしたい。

ではまた次の記事でお会いしましょう。

【マスボ到達勝率83%】セグレイブ軸壁積みサイクル

壁積みサイクル

* 【はじめに】
XYの序盤にメガガルーラに蹂躙されてポケモンをやめて以来、8年(9年?)ぶりくらいにポケモン対戦をやってみました。わりとスムーズにマスターボール級到達しましたので、記念に記事を残しときます。19-4ということで勝率82.6%って我ながら強いんじゃない??ってはしゃいでます。
「たかだかマスボ級いったくらいで何をドヤ顔で語ってんねん」と言われそうですが、久々のポケモンですぐマスボ級にいけたのが、それぐらいうれしかったということで多めに見てほしいです笑

初めてのマスボ級だけど、むしろ数字レートが出ないランクを初めてやりました

【構築概要】

 今回のテーマは「積みサイクル」です。5世代のころに流行った言葉なので死語になっていないことを祈ります。
 ポケモンのPTを作るときに大事にしないといけないのが、「表展開」「裏展開」だと思っています。相手の構築によって通せる展開を2パターン用意したいと思いました。

 まず表展開はまた今回の自分が8年ぶりのポケモン対戦なので、あまりごちゃごちゃ小細工をやっても勝てないと思ったので、壁を張ってエースで積んで倒すというシンプルな構築にしようと思いました。
 壁が貼れない裏展開は積みサイクルにしようと思いました。壁展開はエースで全抜きを狙いますが、積みサイクルは倒されても相性有利な後続が積んでいくという展開になります。そのため相性補完のいい積みエースを並べました。

 壁をオーロンゲに任せることになりますが、オーロンゲが選出しづらそう(タイプ相性や挑発持ち)なときは、キノガッサの胞子やミトムのスカーフトリックで起点を作りにいきます。
 それも難しそうなら積みエースを倒した相手をまた別の積みエースが起点にして圧をかけていく積みサイクルが使います。一貫の取りやすい地面セグレイブと、前座として相性補完のいいHSサーフゴーとHSウルガモスで積みサイクルを形成しました。壁があってもなくても展開していけるのがこの構築の魅力だと思います。

例)初手キノガッサキノガッサを受けに来る草タイプ相手にウルガが舞う→ウルガを倒した相手にセグレイブが舞う

【構築紹介】

キノガッサ@たすき

いじっぱり、テクニシャン、草テラス
140(36)-200(252)-105(36)-x-81(4)-113(180)
タネマ マッパ じならし ほうし


マッパでマスカーニャ確1、サザンドラが超高乱数1発
陽気キノガッサマッハパンチを2耐え

 鬼のAつっぱキノガッサ。A特化にすることでマッパでマスカーニャが確1、無振りサザンが98%ぐらいの超高乱数1発になる。
 現在の環境的に準速にする意味が薄いと感じて耐久に回している。現在の環境のSラインがどいつもこいつもキノガッサ抜きにしてあるだろうと考えた。よって「キノガッサで先攻胞子を打てる相手=Sを振っていないポケモン」なので、準速からさらにSを落としても大丈夫だろうと思った。
 いじっぱりにすることによる弊害はガッサミラーでマッパで先制を取られることなので、マッパ2耐えにしている。いじっぱり耐えまでいくとだいぶSを落としてしまうのでとりあえず陽気耐えにとどめている。
 ・正直対策されすぎてあまり強いと思っていないが、相手の選出誘導能力が非常に高いのがよい。PTの先頭にキノガッサを置くことで、相手にキョジオーンやサーフゴーの選出を強制させることができるのがえらい。


ロトム(水)】@スカーフ

おくびょう、ふゆう、電気テラス
H4 C252 S252
ドロポン 10万 ボルチェン トリック

・特に何の変哲もないスカーフロトム。ヘイラッシャまで考えるとメガネにしたかったけれど、PT全体のSラインがだいぶ低いのでスカーフでの採用。
・スカーフトリックで積みの起点を作ったり、ボルチェンして有利対面を作っていきたい。水技や電気技は通りがよいのがいいですね。
・初手にステロ巻いたり小細工してきそうなポケモンがいるときに選出します。


【オーロンゲ】@粘土

わんぱく、いたずらごころ、テラスフェアリー
H252 A4 B252
ウルクラッシュ すてゼリフ リフレクター ひかりのかべ

・壁張り要因。ドラパルト・サザンドラ相手の初手対面に有利なのが、今の環境においてまじで強い。ドラパルト相手にはとんぼ警戒でリフレク、サザン相手にはひかりのかべから入る。通常サザンにすてゼリフは失敗するけれど、テラスしたサザンにはすてゼリフが入るので、何がどう転んでも強い。
・両壁張ってすてゼリフするのが一番理想。
・ソウルクラッシュはサザン対面に有利なので採用しているが、サザンがテラスチェンジしたり、サーフゴーが飛んできたりするのでかみくだくに変えたほうがいいかもしれない。

【サーフゴー】@おんみつマント

ひかえめ、おうごんのからだ、テラス飛行
ゴールドラッシュ、シャドーボール、わるだくみ、自己再生

Twitterを徘徊していて見つけた調整。ガッサに対して飛んでくるキョジオーンに後投げできるのがえらい。
・人様のアイデアをドヤ顔で語るのもあれなので、簡潔に。
 1、おんみつマントをかぶるとキョジオーンのしおづけのスリップダメージが発生しなくなる。
 2、テラス飛行にするとキノガッサのじならしが入らなくなる
詳しくは作成者様のブログで→
【マスターボール級到達・オンライン大会優勝】カイリューヘイラッシャサイクル - Out of the blue

ウルガモス】@お盆

控えめ、ほのおのからだ(むしのしらせ)、テラス鋼
H244 B86 c28 d36 s116
むしのさざめき 火炎放射 テラバースト ちょうのまい

・HP16n-1
・最速キノガッサ抜き
・ドドゲザンのドゲザンを高乱数2耐え(92%)
・CS臆病ミトムのドロポンを高乱数2耐え(93%ぐらい)

・サーフゴー対策。後出しからシャドボを2耐えできるので、1舞放射を打ち込める。
・またサーフゴーを狩りに来た悪タイプに後投げして積みの起点にできるのも強み。
・以上の2つのために耐久に多めに振っている。火力はちょうのまいで補う前提。
・テラスタイプ鋼はカイリューなどのドラゴン・飛行対面にやることなくなるのが嫌なので採用。(本当はテラスフェアリーがよかったけどテラスピースがなかった)。ただ一度当たったキラフロル対面はこれのおかげで舞うことができたので、本来どうしようもない岩タイプに強くなるのはgood。

【セグレイブ】@やわらかいすな

いじっぱり、ねつこうかん、テラスタイプ地面
つららばり、きょけんとつげき、じしん、りゅうのまい
H4 A252 b28 d4 s220

・HP16n-1
・Aぶっぱで火力確保
・最速キノガッサ抜き


・つぶてが不採用なので、キノガッサ抜きまでSを振った。Sを落としてラムを持ったらキノガッサに勝てるので、ラムならつららをつぶてにするのもありかも。
・ちまたで話題のテラスタル地面のセグレイブ。じしんの一貫が出るならテラスタルを切りたいが、安易にテラスタルするとスカーフ持ちのロトム水にドロポンを打ち込まれるので注意。
・やわらかいすなを持つことによって、HB特化のてっぺきキョジオーンをテラスタルじしん2発で突破できるようになる。
・特性でラウドボーンからの鬼火が入らないのがえらい。

(技構成の話)
・1舞したあとにミミッキュカイリュー、たすき持ちを倒せるようにするためにつららばりは入れたい
・ドラゴン、こおりに加えてのじしんはめちゃくちゃ範囲が広くなるので採用。
・舞ったあとに水ロトムで止まるのが嫌なのできょけんとつげき

※計算上超低乱数(0.39%)を切っている(99.61%で耐える)場合でも2耐えと表記している場合があるのであしからず。

【展開方法】

よくある展開サンプルを。ポケモンの例出してますけど、後出し性能の高いポケモンを多めにしているので、基本はセグレイブを最後に出すまでにほか2体で削りきれる状況を作りたいですね。
①壁展開
「オーロンゲ+ウルガモス+セグレイブ」
初手オーロンゲがいたずらごころで壁を張って、オーロンゲに強いフェアリーや鋼を起点にウルガが舞います。ウルガを倒した相手にセグレイブが舞って勝ちます。

②起点作り展開
「ミトムorガッサ+ウルガモス+セグレイブ」
 オーロンゲが使えないとき、起点をどうにかして作らないといけません。そのためスカーフトリックや胞子で起点を作りにいきます。この展開で一番嫌なのが後出しのサーフゴーです。トリックも胞子も効かないので、ウルガモスで起点にすることが多いです。

③積みサイクル
ウルガモス+セグレイブ+サーフゴー」
一応こんな選出もできますよって感じです。サーフゴーとウルガモスでサイクルが回せるので、2体で削ったあとにセグレイブが隙を見て舞います。

【おわりに】

 最初に書いたとおり、まだ23戦しかやってないので見えていない弱点などがあると思います。PTをどうみてもヘイラッシャが重そうなのですが、まだヘイラッシャに遭遇していないので、今後の課題はヘイラッシャをどう処理するかだと思います。
 五世代の亡霊がはしゃいで書いた文章ですが、なにか参考になるものがあれば幸いです。お読みいただきありがとうございます。